hidamaricafe’s diary

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【映画:市子】

サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞受賞した、舞台「川辺市子のために」を映画化。

そう知って観ると、カット割りが舞台っぽいのも感じられます。ネタバレしてもいいというあなたには、パンフレットに「市子の年表」があるので、頭に入れてから観るとわかりやすくなります。

杉咲花演じる川辺市子、よかったわー。ある意味の迫力、ストレートな強い感情がドンっと伝わってきました。よかったわ〜。

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法律や制度の穴にハマった1人の女性のストーリー。この映画は見方によって真逆の感覚を持ってしまうかもしれません。

ひとつは、可哀想な人生を歩む市子。意図せず背負わされた苦難を生きていく女性。

もう一つは、どのような理由であれ、法を知らずに、時に法を犯して生きていく犯罪者。


どちらの視点でも共通な一言

『すべては、生き抜くため』

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この映画を観ていると「普通にこの国で生きている」こと、「当たり前でいられること」のありがたさ。一般的な不平不満がいかにちっぽけなものかを痛感させられます。

そして、良いも悪いも「法治国家」を生きているからこそ起こる問題。法律は問題が大きくなって初めて改正を求められるもの。

スピード感がある『個』の時代と時代遅れを感じざるを得ない法律。実は身近ところでもよくある問題。

人が国に生きていくための根源的な根深い法律問題のひとつ。明治時代に制定された民法を引きずる「300日問題」からの「DV」からの「無国籍問題」。これがこのストーリーの背景、日本に戸籍のない人が最低限1万人以上いると言われているそうです(東洋経済オンライン「日本の「無戸籍者1万人」は、なぜ生まれるのか2016/3」より) https://toyokeizai.net/articles/-/107629?page=5

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戸田監督曰く(要約、パンフレットより)

『亡くなった友人のfacebookなどから誕生日のお知らせが届くんです。しかも亡くなった事を知らない人から「おめでとう!」とメッセージを残しているんです。もうこの世にいないのに、いることにされていることに違和感を抱いたんです。この逆転的で「存在しているのに存在していないことにされている人」を描けないだろうかと』


私的には若葉竜也演じる長谷川義則がいたたまれない気持ちになります。実は主人公でもいいんじゃないかと思うぐらい…でもよく考えると、なんだかんだ言ってもすべては「川辺市子のために」あるストーリーだったかな。舞台を観てみたい気持ちになりました(^^)

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