hidamaricafe’s diary

映画と本のひだまりかふぇへようこそ

【映画:PERFECT DAYS】

木漏れ日を象徴とする映画。それは、一瞬にして同じことのない。トイレ清掃員の役所広司演じる平山の日々を収めた、まるでドキュメンタリーのような映画。この哲学的のような詩的で美しい物語は、映画でしか表現ができない

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脚本の冒頭には書いてあるコメント

『最初に私たちは平山の1日をしっかり追う。そして、それは繰り返される。けれでそれは平山にとって繰り返しではない。いつもすべてが新しいのだ』

極めて規則正しく、同じことのの繰り返しのような毎日。竹箒の音で目が覚めて、ルーティンのように身支度をして、ドアをあけて、空を見上げて、お決まりの缶コーヒーを買って車で仕事場へ向かう。同じ道、同じ景色、同じように東京のトイレを掃除する。
同じルーティンの日々だが、平山にとってはなに一つとして同じなことはない。平山の一言『変わらないわけがない』そう、木漏れ日のように。

そんな平和な日々、そうPERFECT DAYS。

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これといったストーリーがあるわけでない。

何かを強く訴えたいわけでない。

ヒーローやヒロインがいるわけでもない。

余白がとても多く、ある意味でツッコミどころも満載な日々。

観た者の立ち位置で印象も感想も全てが変わるだろうと思われる映画

観たもの同士なら語りたいことは山ほどある映画かもしれない…パンフレットの対談のように。

ただ言えることは、役所広司さんの繊細で圧倒的な演技力が半端なく冴え渡っています。ほんとに良かった。(第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞)

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本作は世界で禅の映画“ZEN MOVIE”と称されている。何かを得たいという欲求を満たすことなく、何かを期待するわけでなく、変わらない日々の中の変化を楽しむ。

だからこそ、居酒屋ママの一言

『どうして、このままじゃいられないのかな。毎日何も変わらなければいいのにね』

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実は平山。ほとんどセリフがありません。決して話ができない設定ではなく、ほとんどは表情やジャスチャーで意思と気持ちを伝える…いや、伝わる。コミュニケーションの本質を感じられます。

•言葉がないと正確な情報を伝えることはできない。

•言葉がないと正確な感情が伝えることできる。

だからこそ、平山が言葉を使うとき『言葉の重さ』を感じられる。感情を伝える時ほど言葉を大事に使わなければ、伝わらない。

『今度は今度、今は今』

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平山の不意な間に出る微笑み。その奥に透けて見える日々の幸福感。本当の映画好きの方には、ぜひ見て欲しい一作です。

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【映画:市子】

サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞受賞した、舞台「川辺市子のために」を映画化。

そう知って観ると、カット割りが舞台っぽいのも感じられます。ネタバレしてもいいというあなたには、パンフレットに「市子の年表」があるので、頭に入れてから観るとわかりやすくなります。

杉咲花演じる川辺市子、よかったわー。ある意味の迫力、ストレートな強い感情がドンっと伝わってきました。よかったわ〜。

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法律や制度の穴にハマった1人の女性のストーリー。この映画は見方によって真逆の感覚を持ってしまうかもしれません。

ひとつは、可哀想な人生を歩む市子。意図せず背負わされた苦難を生きていく女性。

もう一つは、どのような理由であれ、法を知らずに、時に法を犯して生きていく犯罪者。


どちらの視点でも共通な一言

『すべては、生き抜くため』

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この映画を観ていると「普通にこの国で生きている」こと、「当たり前でいられること」のありがたさ。一般的な不平不満がいかにちっぽけなものかを痛感させられます。

そして、良いも悪いも「法治国家」を生きているからこそ起こる問題。法律は問題が大きくなって初めて改正を求められるもの。

スピード感がある『個』の時代と時代遅れを感じざるを得ない法律。実は身近ところでもよくある問題。

人が国に生きていくための根源的な根深い法律問題のひとつ。明治時代に制定された民法を引きずる「300日問題」からの「DV」からの「無国籍問題」。これがこのストーリーの背景、日本に戸籍のない人が最低限1万人以上いると言われているそうです(東洋経済オンライン「日本の「無戸籍者1万人」は、なぜ生まれるのか2016/3」より) https://toyokeizai.net/articles/-/107629?page=5

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戸田監督曰く(要約、パンフレットより)

『亡くなった友人のfacebookなどから誕生日のお知らせが届くんです。しかも亡くなった事を知らない人から「おめでとう!」とメッセージを残しているんです。もうこの世にいないのに、いることにされていることに違和感を抱いたんです。この逆転的で「存在しているのに存在していないことにされている人」を描けないだろうかと』


私的には若葉竜也演じる長谷川義則がいたたまれない気持ちになります。実は主人公でもいいんじゃないかと思うぐらい…でもよく考えると、なんだかんだ言ってもすべては「川辺市子のために」あるストーリーだったかな。舞台を観てみたい気持ちになりました(^^)

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【映画:屋根裏のラジャー〜The IMAGINARY〜】

あなたは子供の頃に「想像の世界」に「想像の友達」がいましたか?

この映画には、大人が忘れがちな大切な言葉が散りばめられている奥深い映画だなぁっと。私には大人向けのための映画に思えました。とはいえ、間違いなく子どもも観て楽しめます。子どもの頃に観たかった映画かもなー(^^)

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想像と現実を行ったり来たり、重なったり…複雑なはずなのに、とてもわかりやすく、のめり込める、さすがスタジオポノックです。ストーリーがとても面白かったですよ。


•独り言のように誰かと話している子どもは、想像の友達がいるのかもしれません。

•その子どもが突然走り出したりする危ない行為には理由があるのかもしれません。

•その子どもにしかわからないルールがあるのかもしれません。

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けど、ちょっと思いませんか?できるわけない事を想像したから、今の世界がある事を。『子どもっぽい想像』が世界を作っているのではと。今じゃ車が空を飛ぶかもしれないわけですし。


勝つのは「想像」か、それとも「現実」か。

想像が現実を作るのか、現実が想像を作るのか。


【世界は残酷で愛に溢れている】

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もうすぐクリスマスですね。

あなたはサンタクロースを信じますか?

信じ続けられる『想像の世界』持っていますか?

そう、イマジナリの世界を(^^)


※2Dアニメーションの技術とこだわりがギュッと詰まってます。手描きですよ❗️私はやっぱり2Dが好きだな

※原作はイギリスの作家・A.F.ハロルド氏の小説『The Imaginary』。「イギリス文学協会賞」など世界の文学賞受賞作。

The Imaginary (English Edition)

The Imaginary (English Edition)

Amazon

※日本では2016年に邦訳版『ぼくが消えないうちに』発売。

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【映画:ウォンカとチョコレート工場のはじまり】

幸せなミュージカル映画。現代版おとぎ話。

「チョコレートってみんな好きでしょ」

「チョコレートって、みんなを幸せにするでしょ」

そんなコンセプトがベースにあっての物語。

純粋で誠実な主人公がいて、ズルい奴がいて、悪い奴がいて、悪い奴に転がされる奴がいて、騙される人がいて…主人公がみんなで知恵を出し合って悪い奴らを正当に退治する。

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そしてこの映画からの大事な2つのメッセージ。

ひとつはパンフレットにもある…

「夢を見ることからすべてははじまる」

→この映画は夢見てはいけない町で夢を叶えるストーリー

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もう一つは映画の最後に出てくるお母さんのメッセージ…

「世界一美味しいチョコレートの秘密は『分かち合う』こと」

→黄金のチケットを彷彿させる演出もにくい(^^)


チョコレートの魔法にかかってみたいと思ったらぜひ(^^)


※『チャーリーとチョコレート工場』を知らなくても全然楽しめます。

※ウォンカのチョコレートは、今回販売されていない様なので、ちょっと贅沢なチョコレートを買いに行っちゃいました。

※甘党でもチョコレート好きでもないそこのあなた…ミュージカルの楽しさを味わいに観に行ってみてくださいね。

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【映画:ナポレオン】

皇帝ナポレオンという男の物語。

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正直、こんなに観入ってしまうとは思わなかった。壮大かつ緻密な映画。自分がまるで革命後のフランスを目撃しているのではないかと錯覚します。特に闘いのシーン、違和感なく観ていたが終わった後に妻から「アレ、どうやって撮影してんだろう?」と聞かれて初めて「そういえば…」と思うぐらい自然な世界観。特に最大東京ドーム26個分の野原に撮影用の「氷湖」を再現した上での戦闘シーンは凄かった‼️

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歴史が苦手な方は、「フランスの歴史に基づいた“ある男”の躍進と凋落のドラマ」と思って観ると面白いかと思いますよ。

歴史好きのそこのあなた❗️フランス革命復古王政の流れと欧州各国のパワーバランス、時代背景を確認の上で、ご鑑賞ください。より楽しめること間違いありませんよ(^^)

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※ナポレオンは睡眠を取らないなんて話を耳にしたことはありませんか?映画の中のナポレオンは夜はちゃんとベッドで寝ていらっしゃいました(^^)

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【映画:翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜】

THE エンターテイメント❗️くだらない事に本気でやり遂げる監督、撮影チーム、俳優陣のみなさまに大きな拍手を送りたいです‼️

下記《》はパンフレットより抜粋

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GACKTさんが監督に「マジくだらない」と言ったら「だよねー。大の大人がよくここまでくだらないものつくるよねー」と返された》


今回もディスりまくっています。その裏腹にある郷土愛が素晴らしい。ただ、関東人の私にはわからないことが…そういうあなたは、ネタバレ承知でパンフレットを読み込んでから観た方が面白いかもしれません!

《滋賀フィルムコミッションの人が「うちをディスってくれ」と必死になっていろいろ接待したそうです》

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「インディジョーンズ」を彷彿とさせるアクションが見ものです(^^)

チャーリーとチョコレート工場」を彷彿とさせるゆりあんレトリィバァが見れます!

看板やら登場人物やら…細かいところまで手を込んでいるところが憎い…まさに神は細部に宿る…(笑)《パンフレットにヒントあり》

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エンドロールが終わり、映画館が明るくなる。そんな時はたいてい“余韻”を感じるんだけど…今回はなーんにもない。「あっ終わった」って感じ。そんな映画です。

《武内監督「めちゃくちゃ考えていますからね。観終わってなにも残らない。自分でも不思議なくらいに「なにも残んねえな」って》


パンフレットの表紙デザイン!

映画を観た方だけがわかるそのツッコミ(^^)

っちゅうことで、しっかり楽しましてやもろたわ…やばい…粉を食べてしもうた…ぜひご鑑賞を(^^)

 

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※陽だまりカフェではパンフレットを自由にご覧いただけます。

 

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【映画:愛にイナズマ】

将来間違いなく教科書に乗るであろう『コロナ禍の時代』コロナ禍2年目の2021年末、石井監督が『これは今やらないとダメだと思います』で始まり、コロナ禍の2022年5月1日クランクイン、5月21日クランクアップという、まさにイナズマのようにできた映画。そして俳優陣がなんて贅沢なこと❗️

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背景はコロナ禍と、撮影時にはコロナ禍だったにも関わらずアフターコロナまでもしっかり描かれています。自殺、アベノマスクに500億、自粛警察、中•高校生(休校や大会•修学旅行などイベント中止など)、休業協力金で儲ける飲食店、マスクをつけ外ししての飲食シーン…いろんな出来事が詰め込まれ、「正しさ」とは?「本当」は?を軸にストーリーが繋がっていきます。

映画なんだけど、熱い舞台の迫真の演技を観ているような…演者が本気で楽しんでいるような…すごくいい映画です。俳優を目指す方は、パンフレットに松岡さんの撮影日誌も書いてあるので、映画とパンフレットで業界を覗けるんじゃないんかな。

そうそう、この映画は『家族愛』がテーマ。決してコロナ禍を深掘りするものではありません。ただ、『コロナ禍』を経験し、まだ記憶に新しい今だからこそ楽しめます。まさに『今観る映画』です。
タイトルの「愛にイナズマ」のイナズマ。監督曰く、「イナズマは一瞬の光によってその人の闇の中に潜む本音や本質を暴かれる」モチーフだとか。

これも縁なのかな?石井裕也監督、先日観た『月』も監督されてました。表現が正反対のように感じるのに、変わらぬ根底にある「本質」への問いかけ。次回作も楽しみです。

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「アフターコロナ」とか「ウィズコロナ」とかも、耳にしなくなってきました。いつか「コロナ禍」って単語は死語とかすのかな…個人事業主的にはコロナ禍のゼロゼロ融資の回収に焦げつき、倒産に追い込まれる会社が増えてくるなんてニュースも耳にします。当院も…いろいろ足掻いて、どれもこれも空回りだらけでしたが…ありがたいことに無事コロナ禍を乗り越えられました。コロナ禍前とは程遠いですが…これぐらいがちょーどいいのかもしれないのかな(^_^;)

犠牲になられた方々もいらっしゃったこと。決して忘れてはいけない時代。ご冥福をお祈りいたします。

 

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