hidamaricafe’s diary

映画と本のひだまりかふぇへようこそ

【小説:星を掬う】

やっと読み切った。クライマックスまでたどりつくまで、私には重い話が重なるので挫けそうになりましたが、読み切ってよかった。家族がいる方なら誰しも、すぐ隣、影のように存在する問題に直面させてくれます。ぜひ一度向き合ってみてください。

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⚫︎DV、子育てに絡んだ家族問題、認知症…登場人物に沿って様々な視点で描かれています。実はどれもこれも共通点があります


『家族や親って言葉を鎖にしちゃだめよ』

そして、

『私の人生は、最後まで私が支配するの。誰にも縛らせたりしない』


⚫︎家族問題は、親、夫婦、介護者の子ども…すべては傲慢からはじまる

 

『自分の手でやることを美徳だと思うな。寄り添いあうのを当然だと思うな。人にはそれぞれ人生がある。母だろうが親だろうが、子どもだろうが、侵しちゃいけないところがあるんだ』


『誰かを理解できるという考えは傲慢で、寄り添うことはときに乱暴となる。大事なのは、相手と自分の両方を守ること。相手を傷つける歩み寄りは迷惑でしかないし、自分を傷つけないと近づけない相手からは離れること。』


⚫︎認知症を患っている方の心情が強く強く伝わります。ふと以前観た「ファーザー」(2020年第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネート)自分が自分でなくなっていく…壊れていく自分の気づいていく。そして…

『お願い、捨てて。こんな…こんな(醜い)姿を晒したくないの。娘に』


⚫︎メインはタイトルになっている【星を掬う】

認知症というのは、記憶や感情を自身の奥底にある海に沈める病気だ。本人さえも、その水面は簡単に掬えなくなる。ならば、その手に掬い取れるものが星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい…きらきらした星だけを広げ、星空を眺めるように幸福に浸っていてほしい…』

さて、今日はどんな星を掬うのだろうか?


※上記『』は小説より抜粋

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